第8回天文文化研究会(2020年6月28日)

下記のとおり、第8回天文文化研究会を開催します。
今回は、名古屋大学の早川さんに過去の太陽観測データの活用について話をしていただきます。長野県内には、三沢勝衛氏、田中静人氏、藤森賢一氏など早い時期から太陽観測をしている観測者がいます。彼らのデータを有効に活用していくための議論を深めたいと思っています。
みなさま、どうぞご参加ください。

〇日 時 :6月28日(日)10時00分~11時30分
〇講演者 :早川尚志(名古屋大学)
〇タイトル:長期太陽活動観測の復元と本邦アマチュア観測者の寄与
〇概 要 :
太陽の長期変動は直接的には太陽黒点数で評価され、1610年から現代に至るまで、ある程度均質性の高いデータベースが整備されている。一方、このデータベースは複数の長期観測データを接続して構成されており、新規観測データの追加、安定性の高い長期観測データの同定、各観測者間のデータ較正で以って不断に改善がなされている。実際2014-2016年に行われた黒点数改訂では過去の黒点数が大幅に改訂され、太陽活動の長期トレンドさえも再考が迫られた。この際、改訂の際のレファレンスの一つに選ばれたのが本邦の小山ひさ子氏の観測データである。本報告ではこのような太陽活動復元の最前線を紹介し、小山氏のデータの安定性の評価を行う。また、ベルギー王立天文台の最新の成果も紹介しながら、このような太陽活動復元における長野県の長期観測者の寄与の可能性についてその将来展望を提示する。

第2回天文文化研究会(2019年12月07日)

長野市立博物館で実施。

〇江戸時代の天文学(陶山)

・中国星座や暦について解説。

・星図調査の提案。

・実際の調査の前に、練習問題として典型的な星図をみんなで調査してみる。

〇木曽観測所の設立経緯(青木)

・木曽観測所の設立経緯を紹介。

第1回天文文化研究会(2019年10月5日)

長野市立博物館で実施

〇会の趣旨説明(陶山)

扱いたいテーマ、現状について紹介近世、近現代、どちらもやるべき問題はたくさんある。

〇天文同好会史について(大西)

明治以降の天文学関連の組織の変遷と同好会の歴史などについて紹介2022年は諏訪天文同好会設立100周年なので、シンポジウムなどを企画したい。そこで研究会の成果を報告できればいい。これが一つの目標(締切)になる。