logo「長野県は宇宙県」低緯度オーロラの写真募集logo

2024年10月11日早朝、北アルプス八方尾根で撮影された低緯度オーロラ(提供:大西浩次)

 
 

更新情報・お知らせ

2025/7/5
募集開始しました。(2025年8月31日まで)
2025/5/3
新規作成

長野県内および周辺エリアで撮影した「低緯度オーロラ」の写真募集のお知らせ

~市民科学プロジェクトに参加し、あなたの低緯度オーロラ写真で自然現象を一緒に解明しよう!~

2024年に日本各地で低緯度オーロラが観測されました。長野県内での撮影に成功した例も報告されています。
このプロジェクトは、市民科学(市民参加型の科学研究)として、オーロラの写真を学術研究に活用することを目指します。

応募要項

募集する写真 長野県内や近隣県で撮影したオーロラ(低緯度オーロラ)
 A:2024年5月11日深夜~12日未明
 B:2024年8月12日深夜~13日未明
 C:2024年10月11日未明
 D:2025年6月1日深夜~2日未明
 E:それ以外(たとえば、2003年10月など)

  • ◆募集期間:2025年7月5日(土)~2025年8月31日(日)
  • ◆応募資格:オーロラを撮影した全ての方(プロ・アマ問わず)
  • ◆応募方法:
     ●フォームから投稿
      フォームに必要事項を記入しご応募ください。
    1. あなたの撮影したオーロラ写真を、指定の応募フォームからアップロードしてください。
    2. 写真に関する情報を必ず記載してください。
      (撮影場所、日時、使用したカメラやレンズ、絞り値、露出時間など撮影条件)
    3. 簡単な説明(最大200文字)などコメントもお寄せください。
      応募点数:1人あたりA,B,C,Dでそれぞれ最大3点ずつまで応募可能
      応募形式:JPEGまたはPNGファイル、最大10MB、解像度300dpi以上
     ●Instagramで投稿
    1. Instagramで@uchuuken_naganoをフォロー
    2. オーロラ写真を投稿。キャプションに以下を記載
      ・撮影地 (例:野辺山高原)
      ・撮影日時
      ・コメント等
      ・指定ハッシュタグ: #宇宙県でオーロラ
      【応募条件】
      • ご自身で撮影したオリジナル作品であること。1人何点でも応募可能(ただし1投稿1枚)です。非公開アカウントは対象外となります。
      【注意事項】
      • ・応募に伴う肖像権・著作権侵害がないことを応募者が保証するものとします。
      • ・応募作品は当プロジェクトの広報・PRにも使用させていただく場合があります。
      • ・応募作品についての詳細をおたずねするため、ダイレクトメッセージで連絡する場合があります。情報収集へのご理解・ご協力をお願いします。

科学的背景

太陽活動に伴う大規模な太陽フレアやコロナ質量放出(CME)などによる高エネルギーの荷電粒子が地球に衝突することで、大規模な磁気嵐が起き、通信障害や発電所への障害、人工衛星の故障など、私たちの日常インフラに大きな影響を及ぼす可能性があることが分かってきました。2012年に太陽に良く似た恒星でも、通常の大きな太陽フレアの数百倍、数千倍規模の巨大なフレア現象を起こす「スーパーフレア」が発見され、私たちの太陽でもそのような巨大なフレアが起きる可能性が指摘されています。過去に起きた低緯度オーロラ現象の記録の研究は、そのような巨大なフレア現象や強い磁気嵐の頻度を推測する重要なデータになります。
また、2024年の低緯度オーロラは、宇宙空間から地球上の磁気変動など多くの科学データがあることで、逆に、どこの地域まで低緯度オーロラが観測されたのかのデータを組み合わせることで、太陽活動や磁気嵐と低緯度オーロラの関係を科学的に結び付けたり、オーロラのメカニズムに関する新しい科学的見地を得たりすることができる可能性があります。

低緯度オーロラ観測と市民科学

日本における低緯度オーロラ観測は、1957-58年に東京天文台(現在の国立天文台)古畑正秋台長の呼びかけで日本各地のアマチュア天文家が参加し体系的な観測を成功させた例を先駆けとし、2024年5月には国立極地研究所 片岡龍峰准教授(当時)がX(旧ツイッター)で撮影を呼びかけ、集まった国内179点のオーロラ写真による分析が行われるなど、市民科学の典型例となっています。

プロジェクトのねらい

長野県内や近隣県(石川県、富山県、新潟県、群馬県、埼玉県、静岡県、愛知県、岐阜県など)で撮影された低緯度オーロラの写真を集め、それをもとに低緯度オーロラの出現マップや3Dでの見え方マップを作ります。出現マップ・見え方マップおよび応募写真の一部は、「長野県は宇宙県」が開催・協力する県内外の展示会等で展示されます。(例:茅野市立八ヶ岳総合博物館 2025年7月~9月予定)
長野県は、県内77全市町村から天の川が観察できる星空観察の好適地であり、低緯度オーロラの微かな光をとらえている可能性があります。そして、「長野県は宇宙県」のネットワークを活かして地域市民により深くアプローチすることで、未発表データを見出し、来るべき次なる観測機会により多くの市民による観測が行われるよう、オーロラの科学を広めるきっかけとなることを期待しています。