「長野県星空継続観察ミーティング in 塩尻」 日時:2018年7月7日(土) 12:30〜16:00 会場:ふれあいセンター広丘・集会室1 ◆プログラム 12:30- 趣旨説明(国立天文台野辺山 衣笠 健三) 12:40- 参加メンバー自己紹介など 12:50-「全国星空継続観察」の再開と概要について(星空公団 小野間史樹) 13:45- 「全国星空継続観察」への質疑応答 (14:00- 休憩) 14:10- 長野県星空測定方法と今後の提案(マナスル山荘天文館 山本良一) 14:40- 木曽観測所周辺での夜空の暗さ測定(東大木曽観測所 征矢野隆夫) 15:00- 議論:夏の長野県星空測定の実施に向けて、今後に向けての活動など ◆趣旨説明(国立天文台野辺山 衣笠 健三) ・モチベーション:長野県は本当に暗いのか ・県内で夜空を測定している活動をつなげていきたい ・松本宣言「長野県の地域振興、人材育成、観光、天体観測  環境維持に 寄与することを目的」部分の実現 ◆自己紹介 参加者よりひとこと ◆「全国星空継続観察」の再開と概要について(星空公団 小野間史樹) 過去の活動:光害のみをフォーカス 今回の活動:環境基本計画の1つ、各地域がその特性を生かした強みを発揮 その中の1つが光害 過去の観察:肉眼、双眼鏡、フォルム写真 今回の観察:肉眼(天の川、GLOBE AT NIGHT)、デジカメ 少なくとも3年継続して評価(金、銀、銅など) ----------- 継続観察に関してQA: ・同じ場所で継続観察する場合、どれくらい距離が違うと  同じ場所扱いにならないか(冬に行けない場所がある)  →検討中 ・調査機関にお盆が含まれると平時のデータにならないのでは  →月齢で設定しているのでやむを得ない ・上空から見た明るさ分布と地上の調査と相関があるか  →大きな傾向としては相関関係 ・実施前に環境省から各自治体に協力依頼は下りてくるか  →呼びかけは下りるはず ・環境省からの通達はどの程度の範囲で下りてくるのか  (富士見町では話を聞かなかった)  →各自治体に受ける窓口(環境課など)がないと難しい ・学校への窓口はないのか  →環境省から文科省経由になるので難しい   できるだけPRできるように展開する(県環境課) ・計測の期間外のデータは受け付けるか  →原則は受け付けない(測定は可能)  →昨年の様に9月に追加測定期間を設けることもないはず ・測定データはどのように返信されるか  →通知はない。アップロード時に速報値。確定値は一般公開。 ・継続測定する場合に事前登録可能である(測定場所にIDがつく)が、  団体登録の場合、違う人/カメラで継続測定する場合があるが良いか  →問題ない ・天の川観測シートの「3.近くに照明があって見えない」は集計に不要では?  →環境に気づいて欲しいだけの教材、シートそのものを集計しない。 ・GLOBE AT NIGHTは集計するか  →環境省ではしないが、結果的に集計される ◆「全国星空継続観察」のデジカメ測定の処理について(星空公団 小野間史樹) 撮影方法について(50mm換算でRAW撮影) 測定方法について(基準星の明るさを元に背景の明るさを測定) ----------- 測定方法に関してQA: ・SONYのRAWは処理されたRAW  →仕様は認識している。そんなに暗い星を基準星にしないので問題ない。 ・IR改造カメラはOKか  →緑を取り出すので、問題ない範囲で測定可能。基本はやめてください。  →LED照明の影響も(人間の目での見やすさを測定するので)少ない ・大気減光の影響は  →固定で補正している。   八重山で地上から天頂まで基準星で確認したところ問題ない ・紹介されている説明だと、ピント出し、シャッターブレが出るのでは  →ブレても大丈夫(多少ボケていた方が良い←飽和しないので) ◆欠席された方の紹介 本日の天候のため(役所などの自宅待機) ◆長野県星空測定方法と今後の提案(マナスル山荘天文館 山本良一) ・全国星空継続観察の測定数が減って行かないような対策が必要  →成果が実感できることが大切。   ガイドラインの周知や照明改善活動など一緒に取り組めないか    ・評価が分かりにくい→天の川の見え方を基準にする  天の川の見え方:天の川の平均輝度/暗部の平均輝度>=1以上で判定 ・順位でなく絶対評価→今回の再開案である程度改善 ・長野県として、暗い場所で測定されていない  →高原部での調査が必要 ----------- QA: ・前回の測定数減は事前登録が必要で煩雑だったことも原因 ・平成14、15は写真測定の一般投稿を辞めている ・平成20年以降は冬季休止のため測定数減  →写真測定の負担が大きかったためではないか ◆木曽観測所周辺での夜空の暗さ測定(東大木曽観測所 征矢野隆夫)  長野県の多くの地点で天の川が見えるのでは、  木曽も各所で見えるのでは→特に国道沿いでどれくらい見えるか  商業施設、役場、駅近く、道の駅のすべてで天の川が見える。  体感できるモデル地区を作りたい  統一した測定方法で継続的に観測が必要(デジカメ、SQM)  体制づくり(プロジェクトチーム、環境省や県のバックアップ)  星空計測観察の活用→教育、企業PR、   ◆議論 ・組織的な体制のためML作成、定期的なミーティング(次回11-12月) ・デジカメ測定(環境省継続観察方法) ・デジカメ(天の川)  →測定するための撮影でなく、きれいに撮ってアピールする方が良いのでは? ・何を求めるか  光害対策=生活環境の保持、改善。あまり星の見やすさは求められていない。  通常の要望は「より明るくしてほしい」 ・まず、環境省の継続観察への参加を優先。  天の川の撮影はできるだけ行う。 ・測定場所と測定する人  →MLで情報を共有しながら呼びかけ  →宇宙県など他のMLでも呼びかけ ・測定する人を増やすため、簡単なガイダンス実施しては? ・将来に向けて、11-12月に夏の様子を情報交換 ・次回開催時に自治体の意向を知りたい。  →環境省としてはガイドラインしかなく、  照明設置などは地域ごとの対応になる ・県民に理解してもらうために  (官民一体が良い、宙ツーリズムによる観光促進) ◆今夏の進め方 (1)デジカメ測定(環境省継続観察方法) (2)SQM-L(これまでのデータとの比較も含めて) (3)天の川のデジカメ撮影(可能な範囲で) ◆その他 ・7/28-29 体験と学びの環境博 -信州環境フェア2018  http://shinshu-kankyo-fair.com/ ・7/21〜 『長野県は宇宙県』スタンプラリー2018 ・8/25 野辺山特別一般公開2018 ・「信州環境カレッジ」登録講座募集  https://www.pref.nagano.lg.jp/kankyo/happyou/180627press.html ===========================